マススタート(スピードスケート)とは?ルールや見どころを解説!

マススタート

チームで戦う個人種目といわれる『スピードスケートマススタート』

いよいよ来年に迫った韓国・平昌オリンピックでこの新種目であるマススタートという競技が行われるのをご存じでしょうか?

この聞き慣れない競技名であるマススタートですが、実は日本のメダル獲得への期待は非常に高いと言われています。

今回はこのマススケートについて焦点をあてて、そのルール見どころなどを解説し、来年の平昌オリンピックに備えたいと思います!!
アイキャッチ画像出典:http://mainichi.jp/graphs/20170223/hpj/00m/050/001000g/3
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スピードスケートマススタートとは?

マススタートは「集団スタート」の意味で、幾多の選手がマラソンのように同時にスタートし、シングルトラックで滑走する競技です。

因みにノルディックスキー競技の一斉スタートやクロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた競技であるバイアスロンの一斉スタートでも「マススタート方式」という名がついています。

マススタートというルールの名は共通していることがわかります。

話を戻してスピードスケートマススタートはオリンピックでは2018年の平昌オリンピックで初めて正式種目に採用されることになりましたが、ワールドカップでは2014-15年シーズンから既に実施されています。

気になる日本人の最近の成績は、2017年2月に行われた札幌冬季アジア大会・女子マススタートで日体大所属の高木美帆が金メダル、高崎健康福祉大所属の佐藤綾乃が銀メダルを獲得しています。

マススタートの簡単ルール解説!

幾多の選手が一斉にスタートし、規定回数である1周約400メートルを16周滑走し獲得ポイントでの順位を争います。

一斉にスタートするため転倒怪我が心配されますが、最初の周回は加速が禁止というルールがあります。2周目以降は加速が許されています。

ショートトラック競技と似ていますが、距離は16周で6400メートルと長いです。
 

獲得ポイント
・4周ごとの順位でポイントが加算される仕組み
・4,8,12周の1位~3位までにそれぞれ5,3,1ポイントの中間ポイント
・ゴール順の1位~3位にファイナルポイントとしてそれぞれ60,40,20ポイント
・中間ポイントとファイナルポイントの合計で順位が決定

 
但しファイナルポイントが高いため、中間ポイントで高いポイントを獲得していようが、最終的に1着でゴールした選手の勝ちとなります。

例えば、最終周まで3位以降の順位で体力温存し、最終周で一気にスパート、1位でゴールした選手が1位となる訳です。

中間ポイントはあくまで、4位以下の順位決定に付けられるポイントのようです。

 

獲得ポイント例

【選手A】
中間ポイント=4.8.12それぞれ1位で5ポイント×3=15ポイント
最終ポイント=2位でゴール=40ポイント
合計=55ポイント

【選手B】
中間ポイント=0ポイント
最終ポイント=1位でゴール=60ポイント
合計=60ポイント

 

また、周回遅れとなった場合、レースが終了となり、他の選手の滑走を妨害するなどした場合、失格となるというルールがあります。

このスピードスケートマススタートで必要とされるのはリンクの最も内側のきついコーナーを回る技術力駆け引き力レース展開を読む力とされ、ショートトラックを特意とする選手が強いと言われているようです。

韓国にはショートトラックを特意とする選手が多いことから、平昌オリンピックから採用されたのではないかという話もありますが、理由を聞くと納得できますね。

マススタートの見どころはここ!

ではマススタートの見どころは何処にあるのでしょうか?

それはショートトラックを特意としなくても、戦略次第で勝つチャンスが生まれるという部分です。正に最後まで何が起こるかわからない、「駆け引きの面白さ」にあるようです。

実際、マススタートの魅力について選手達は「誰がどのタイミングでどこで出てくるかが分からないのも含めて、駆け引きの面白さがある」と口を揃えています。

日本チームのこの巧みな駆け引きを象徴するレースは2017年2月の札幌アジア大会でした。

 

<出場選手:高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃の3人>

日本チームの作戦は高木菜那が2周目で先頭に立って韓国選手のおとりになり、3周目からは後方に下がり、韓国選手も下がったその隙に高木美帆と佐藤綾乃がロングスパートで逃げ切るものでした。

日本チームは作戦通りに高木菜那が先頭で韓国選手の警戒を一身に受け、だんだんペースを緩めて外側に広がってインコースを空け、
すかさず高木美帆と佐藤綾乃がその空いたインコースを加速して突破、

そのままお互いが前後を入れ替わり後方選手をかく乱しながら最後はワンツーフィニッシュという大成功を収めました。

 

ショートトラックが特意な韓国チームは特に作戦を立てずに各自で様々な状況でも対応するようにとの指示のみ、一方の日本チームは素晴らしい作戦でチーム力を見せつけたかっこうになりました。

このような「個」VS「組織」のような構図も非常に見どころと言っていいと思います。

最後に

マススタートについて高木美帆は次のように話しています。

「何があるかわからないというドキドキ感と、スピードが出ている状況でインのインに切れ込んで行く恐怖感もある。そして、駆け引きがすごく大事になるのがマススタート。どこで誰の後ろに入るのか、どのタイミングで仕掛けるか。ルールを知ってもらうともっと面白いと思うので、私たち選手でマススタートを広めたいという気持ちもあります」

チーム戦略・自己犠牲・駆け引き・スケート技術・経験など様々な要素が必要とされるスピードスケートマススタート。

スピードスケートといえば2人が熾烈な争いを繰り広げる個人競技という印象が強いですが、このマススタートのようなチーム力が試される競技があることはスケートファンを更に増やすに違いありません。

まだまだ知名度の低い新競技ですが、来年のオリンピックでブレイクする予感があります!

パシュートとは?ルールや見どころ解説!(スピードスケート)

2017.02.18
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