多田修平のスタートにパウエルがダメだし? 覚醒した走りにガトリン称賛!

多田修平、男子100m日本記録

日本陸上連盟が悲願とする日本人初の9秒台選手の誕生!彗星のごとく現れた選手、それが多田修平(ただ・しゅうへい)選手です。

まだ無名であった2~3月、大阪陸上競技協会主催のアメリカ遠征の際、リオオリンピック400mリレー、ジャマイカチームの一員で金メダルを獲得したアサファ・パウエルと共に3週間のトレーニングを行います。

その後、2017年5月のゴールデングランプリ川崎男子100mで好スタートダッシュを決め、アテネオリンピックの金メダリスト、ジャスティン・ガトリンから「素晴らしいスタートを切った男がいて驚いた」と称賛を受け、更に翌月の日本学生陸上競技選手権大会男子100m準決勝で、追い風ながら9秒94をマークし、一躍注目の的となりました!

脚光を浴びる前の多田修平選手のスタートに
・パウエルがダメ出しをしたこととは?
・そして覚醒した走りにガトリンが称賛したこととは?

これらの点を多田選手のプロフィールた経歴と共にまとめていきます!




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多田修平のプロフィールや経歴

生年月日:1997年6月24日生まれ
出 身 :大阪府東大阪市
身 長 :176cm
体 重 :65kg
足のサイズ 27.5cm

出身中学:東大阪市立石切中学校
出身高校:大阪桐蔭高等学校
大  学:関西学院大学法学部在学中

陸上競技を本格的に始めたのは大阪市立石切中学校へ入学してからで、それまではサッカーや水泳に興味があったそうです。

大阪市立石切中学校卒業後は、「足の回転数が素晴らしい」との理由から大阪桐蔭高校より誘いを受け、そのまま入学することになります。

この時期から非凡な才能は少しずつ発揮していたようです。

大阪桐蔭高校卒業後は、地元の関西学院大学へ入学します。通常では関西出身の有力選手は関東の大学へ進学するようですが、多田修平選手に限っては「地元愛」というものが強く、地元関西からの飛躍を誓ったようです。

確かに桐生祥秀選手も滋賀県出身ですが東洋大学へ進学しています。

多田修平の中学高校の成績は?

多田修平選手の中学高校の成績はどうだったのでしょうか?

まず大阪市立石切中学校時代ですが、大阪中学校総合体育大会、男子100m決勝で11秒52という記録で5位に入賞しています。

当時から足の回転数が素晴らしいとの評判から大阪桐蔭高校へ入学することになります。
しかし本人は足の回転(ピッチ)というよりストライド(歩幅)で走っているつもりと証言しています。

その大阪桐蔭高校時代では、3年生時、全国高校総体陸上競技大会の男子100m決勝で10秒78という記録で6位に入賞しています。
この大阪桐蔭高校時代では関西では名の知られた存在だったそうです。




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多田修平が大学で覚醒?

大阪桐蔭高校を卒業後、名の知られた選手であれば関東の大学へ進学し陸上界のエリートコースを辿るかと思いきや、多田修平選手は地元の関西学院大学へ進学する道を選びます。

その関西学院大学に入学して間もない1年生時の関西インカレ男子100mではいきなり10秒43の記録で優勝、さらに翌年の2年生時の同じ関西インカレ男子100mでも10秒33という記録で連覇を成し遂げます。

このタイムは大会新記録というオマケ付きでした。

客観的に記録だけ見ていると順風満帆のように見えますが、これはあくまでも関西での記録です。

関東はまた別にインカレがあるので桐生選手等、関東の強豪との直接対決は実現していません。

しかもこの時、多田修平選手は「スタートでつまづき気味になる」と悩みを吐露していました。

そこで2017年に大阪陸上競技協会主催のアメリカ遠征に参加し、アサファ・パウエルと合同練習をし、パウエルからスタートのコツ、肉体改造の筋力トレーニング方法、体幹強化トレーニング方法を伝授されます。

その直後のゴールデングランプリ川崎、日本学生陸上個人選手権共に素晴らしいスタートダッシュを披露し、日本人初の9秒台のダークホース的存在に躍り出ることになります。

そして高校時代までは土のグランドだったため、ピッチ型(足の運びの回数)というよりはストライド型(歩幅)で勝負していたところ、大学ではタータンのトラックで練習するようになったため、ピッチも向上したそうです。

多田修平選手はまさに、ストライドにピッチも向上し、更にアサファ・パウエルとの出会いを機に覚醒したといえるでしょう。

多田修平のスタートにパウエルがダメだし?

多田修平選手の覚醒に多大な影響を与えたパウエルは、一体どのようなダメだしをしたのでしょうか。

多田選手は次のように話しています。

「スタートでかなり体力をロスしている、とダメ出しされたんですよ。言うたら『腰が曲がっているので、スタートのときに腿上げをしているようなものだ』と」

そこで多田選手はスタートの姿勢や、体幹強化の重要性を学んだようです。

それからはスタート時に「姿勢を前目に出し、あらかじめ腰が前に入る」というイメージを常にもつことにより好スタートを切ることに成功したということでしょう。

ガトリンも称賛!進化したスタート

ガトリンが「誰だかしらないが、すばらしいスタートを切った選手がいた。彼こそが今日のダークホースだよ」と称賛するそのスタートはどんなものなのでしょうか?

多田選手の林コーチの分析によれば、

「フォームの特徴は、脚がきれいに回転するところで、力をロスすることなく推進力に変換できるため、最大の魅力である20m付近からの爆発的な加速力に繋がる」

と話しています。

確かにスタートから60m付近まではガトリンの前を走っていたことを思えばその理由がわかります。

多田選手はスタート技術に関しては山県亮太選手のスタートをかなり参考にしているようです。

そこで小刻みだった歩幅を1歩目から大きくすることに改善し、更にパウエルからのアドバイスにより、スタートから姿勢を前目にし、あらかじめ腰が前に入るイメージに改良することにしました。

そして現在のスタートダッシュを動画分析の専門家によると「加速局面で前傾を強めなければ力を抑え込めないはず」と指摘しています。

つまり、176cm、65kgという細見ながら強靭なバネがなければあれほど加速するスタートダッシュはできないということです。

「蹴る」というよりは「跳ねる」というイメージのスタートダッシュに進化したといえます。

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最後に

桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手とマスコミに注目されてきた選手もいますが、こうして関西で密かに爪を磨いている選手がいるんですね。

スタートダッシュがうまくいかず、それが得意な山県選手の動画を何回も見て研究したり、アメリカ遠征で元世界記録保持者のパウエル選手と運よく合同練習する機会があったりと、多田選手は研究家であり、強運も持ち合わせている印象を受けます。

スタートダッシュ、60m付近までの加速はクリアしているので、あとはそれ以後の減速をいかに抑えるかをクリアできれば日本人初の9秒台も夢ではありません。

日本陸上界の9秒台の壁を突き破るのも時間の問題かもしれませんね。




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