桐生祥秀は限界?終わったのか?9秒台の可能性はある?評判まとめ!

桐生祥秀終わった?限界?

日本学生個人選手権の男子100m準決勝で日本歴代2位の10.01秒という驚異的なタイムを出し、日本最速の男と一躍注目を浴びた桐生祥秀(きりゅう・よしひで)

しかしその後は伸び悩み、2017年6月24日に行われた日本陸上競技選手権・男子100m決勝は4位とふるわず、世界陸上・男子100m代表落選という結果を招きます。

今回は、桐生祥秀は限界なのか?終わったのか?9秒台の可能性はあるのか?桐生祥秀の評判も交えて検証したいと思います!




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桐生祥秀のプロフィール

生年月日:1995年12月15日生まれ
出身地  :滋賀県
身 長  :176cm
体 重  :70kg
出身中学:彦根南中学校
出身高校:洛南高校(京都)
所 属  :東洋大学

【自己ベスト】
100m:10.01(2013年4月 織田記念国際大会)日本人歴代2位
200m :20.41(高校総体近畿予選)

桐生は少年時代から速かった?経歴や戦歴まとめ

小学生の頃はサッカーチームに所属し、ゴールキーパーだったそうです。
しかしあだ名が「ジェット桐生」だった事からこの頃から足が速かったんでしょうね。

中学は地元の彦根市立南中学校へ入学し、陸上部に所属。

中学2年生時にジュニアオリンピック陸上競技大会・B100mで準決勝に進出、3年時には全日本中学校陸上競技選手権大会200mで2位入賞、400mリレーでは4走で8位入賞に貢献しています。

中学校を卒業後は京都にある洛南高校へ進学し、オリンピックに出たいと思うようになったのはこの時期だったそうです.

高校3年時に行われた織田幹雄記念国際陸上競技大会では100mを10.01で走り優勝し、一躍脚光を浴びることになります。

高校卒業後は陸上界の名門である東洋大学へ進学。

ここで水泳の荻野公介と出会い、「自分もオリンピックに行って、みんなに刺激を与えられる存在にならないと」と更にオリンピック出場への意欲が芽生えたそうです。

大学3年時、日本選手権100m決勝ではレース中に右足をけいれんさせながらも3位に食い込み、リオデジャネイロオリンピック日本代表に滑り込みます。

リオデジャネイロオリンピック男子100mでは予選敗退しますが、男子400mリレーの3走をつとめ、決勝ではアジア記録を更新する37秒60で見事銀メダルを獲得し、日本中を驚かせましたね!

【主な戦歴】

2011年 高校1年
国体少年B100m優勝
日本ユース400mリレー(3走)優勝
エコバトラックゲームズB100m優勝

2012年 高校2年
国体少年A100m優勝
日本ユース100m優勝 200m優勝
エコバトラックゲームズB100m優勝 400mリレー(4走)優勝

2013年 高校3年
織田幹雄記念100m優勝
日本選手権100m 2位
インターハイ100m優勝 200m優勝 400mリレー(4走)優勝
国体少年A100m優勝
日本ジュニア200m優勝

2014年 大学1年
日本選手権100m優勝
関東インカレ100m優勝

2015年 大学2年
日本インカレ100m優勝
布施スプリント100m優勝
関東インカレ100m優勝

2016年 大学3年
日本学生個人100m優勝
日本選手権100m 3位




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期待されつつも世界陸上代表落選

2016年にリオオリンピック男子400mリレーの3走として銀メダルを獲得し、次の世界選手権での活躍を大いに期待された桐生でしたが、翌年2017年6月の日本選手権では予想外の結果となってしまいました。

実はこのレースの前には国内で調整するライバル達とは裏腹に、9秒台で走る選手が参加する海外レースを経験し、自信を持って本番に備えました。

しかし結果は9秒台にはほど遠い10秒26で4位。これにより世界陸上へのキップを得ることはできませんでした。

桐生はこの結果について次のように話しています。

「甘くみていたわけではないですが、ここでしっかり3番以内に入っておけば世界選手権まで1カ月あるので、そこへ向けて練習して・・・と、先のことを考えすぎていたところもあると思います。今回の大会前にヨーロッパに行ってダイヤモンドリーグローマ大会などを走ったという、そういう舞台を味わえたのは僕だけなので・・・。足元をすくわれたという感じです。」

また、伊東強化委員長は次のように話しています。

「全米選手権ではタイソン・ゲイが予選落ちしたように、世界の傾向をみると五輪の翌年はトップ選手の記録が落ち気味になる。それだけ五輪に向けて追い込んでいたということだから、銀メダルを獲った彼らは少し落ちるところです。」

9秒台への周囲の期待が過度に大きく、期待されてから数年経っても一向に期待に応えることができないでいる自分へのもどかしさ。

それが他の選手と同じことをやっていても結果はついてこないだろうと、慣れない海外でのトレーニングという調整判断を狂わせ、結果としてピークを大一番に合わせられなかった。

しかも伊東強化委員長が指摘する「五輪の翌年」とも重なる点からみても、桐生の代表落選は精神的、肉体的にも必然的な流れだったのかもしれません。

桐生祥秀は終わった?限界説も

もっとも9秒台に近い選手と期待されながらも結果を残せていない桐生。

追い打ちをかけるように2017年世界陸上100m代表からも落選し、「天狗になっている」と揶揄される投稿も目にします。

しかし日本人に本当に100mの壁を破ることができるのでしょうか?

限界があるのではないでしょうか?

過去に9秒台を記録した111人のうち、108人がアフリカ系選手で占められています。これは単なる偶然とは思えません。

短距離走で重要な筋肉繊維ですが、この筋肉繊維の数は遺伝によって違うそうです。

数が多ければ多いほど、トレーニングすることによって太くなり、数が少なければそれほど太くはなりません。

更に数はトレーニングで増やすことができないということなので、これが正にスポーツ遺伝と呼ばれるものです。

そしてその数ですが、黒人は白人のおよそ2倍ということですので、この時点でかなりのハンデがあることがわかります。

マラソンなら、体力を消耗しないようなフォームを身に付けたり、給水の方法などでカバーできます。
400mリレーなら、バトンワークやコーナーリングなどの技術で補うことができるかもしれません。

しかし100mのような競技ではなかなかむずかしいですよね。

しかしスタートダッシュの技術向上、トップスピードを上げることで9秒台は可能との声があります。

通常、100m選手のスピードはスタート直後から上がり、40~70mでトップスピードに達し、その後はゴールまで緩やかに低下していくところ、
9秒台で走る選手はトップスピードが秒速11.60mを超えるといいます。

桐生のそれは11.70mなのであと少しのところまで来ているようです!

9秒台に一番近い男と期待され続けた桐生ですが、やはり周囲の過度な期待が影響したと言えるのでしょうか?

リオデジャネイロオリンピックで疲弊した心身を癒す間もなくレースへの出場を続けてきました。

更なるレベルアップを目指してハンマー投げの日本記録保持者、室伏広治のもとでフィジカルトレーニングを積み、キャンベラの記録会で10.04の好記録を出します。

それでも立ち止まることなく9秒台を目指して海外レースに出続けます。

伊東強化委員長は

「桐生君1人で9秒台を背負いすぎたのかな、というのが現実的な思いです。もっと伸び伸びと彼のよさが出るように我々がサポートできなかったところは、大いなる反省点だと感じています」

と振り返っています。

200mを主戦場とするため、ノープレッシャーで100mに挑んでいるサニブラウン、地元大阪に愛着をもち、実力の関東の大学より地元の関西の大学を選び、伸び伸びと走る多田修平とは明らかに対象的と言えます。

当時17歳だった桐生に、ボルトはこんなアドバイスを送っています。

「まだ17歳で先が長いのだから、今は楽しんでほしい。周囲は過度のプレッシャーをかけないようにしてほしい。」

桐生の現在地をまるで予測していたかのようなアドバイスですね。

逆に言えば、これだけのプレッシャーを背負い込んでも日本人最多の通算9度の10秒台を叩きだし、つい最近行われた織田幹雄記念大会でも10.04という今季日本人最高タイムで優勝している桐生は、まだまだ終わっていないと言えます。

桐生祥秀に対する評判は?

桐生の日本での評判を見てみましょう。

「まだ若いからいける」
「余裕がある走りなので進化している」
「山縣選手と競って2人でいっきに9秒台を出してほしい」
「一度9秒台を出せばどんどんいくはず」

やはり9秒台への期待は高いですね。これらの期待は桐生の実力を認めていることのあらわれと言えるでしょう。

では海外での評判はどうでしょうか?

実は海外では日本とは違い知名度が低く、その評判も厳しいものが多いようです。

「桐生はアジアでは有名なのか?あまり聞いたことがない名前だ。」
「ボルト2世と言われているそうだが、それはあり得ない。」
「桐生の走りは完成形に近い。それで10.01秒だから、今後はあまり期待できないかもね。」

桐生は早熟であり将来性が低いという意見が多くみられます。

フォームが完成されているため、改善点が少ないことが理由ということです。

まだまだ大学生です。社会人になってからでも記録を伸ばし続ける選手はたくさんいます。
藤光謙司は31歳にして未だ進化を続けています。
年齢や現在のフォームだけで判断するのは時期尚早かも知れません。

桐生祥秀9秒台の可能性は

桐生祥秀に9秒台の可能性はあるのでしょうか?

まず桐生の最大の持ち味は80m付近でもスピードが落ちないといわれる点です。

通常の選手であればスタートダッシュから加速し40~70mでトップスピードに至り、その後は段々減速するところ、桐生の場合は80m付近でも減速しません。

専門家によれば、着地する前の足の筋肉はオフになり、着地寸前でオンになる動作を猛烈なスピードとタイミングで繰り返しているためだと分析しています。
この動作ができるのはトップアスリートの中でも僅かだそうです。

そして元陸上選手の為末氏によれば、体の上下運動が少ない点がスピードを生み出していると分析しています。
これはエネルギーを全て前方向に変えて走れる技術だそうです。

このような技術を持ち合わせてもそれを生かしきれないのは、やはりメンタルの部分ではないでしょうか。

9秒台への過度の期待によるプレッシャーはレースだけではなく、レースに至るその過程にまで悪い影響を及ぼしていたことは想像できます。

レースに至る調整方法、メンタルコントロール、レースまでのコンディションの上げ方などこれら全てが上手にかみあった時、9秒台の可能性が生まれるといっていいでしょう。

そして9秒台へ、なくてはならないのがライバルの存在です。

サニブラウンケンブリッジ飛鳥多田修平山縣亮太と並いるライバルの存在が桐生の成長の手助けになっていることは間違いありません。

世界陸上代表権を賭けた日本選手権で4位と惨敗し、気丈に取材に対応した後に1人壁に突っ伏して涙した姿が印象的でした。

この悔しさが桐生を更に強くし、飛躍させることでしょう。

最後に

「日本代表」「世界との闘い」「日本人初の記録」等、その周囲からの期待は表現できないほどのプレッシャーという魔者に形を変えて選手に襲い掛かります。

真の実力者といえども、普段の実力を発揮することは難しく、どこかで狂わされるのが現実といえます。

桐生祥秀は正にその理想と現実のギャップの峡でもがき苦しんでいるのかもしれません。

世界陸上の代表落選後に

「今は弱いと思われていると思う。でも、弱ければ強くなればいい。3年後(東京オリンピック)は見とけよ」

と話しています。

桐生祥秀は終わっていません。
技術的にも9秒台は可能です。
3年後への逆襲も宣言しています。

後は「周囲の過度な期待」という重い荷物を下ろすだけでしょうか。




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