所属するバルセロナを8度のリーグ制覇へ導き、自らもバロンドール5回を含め数々のタイトルを獲得し、アルゼンチン代表としてワールドカップに3大会連続出場した世界一のサッカー選手と言われるリオネル・メッシ。
その名はサッカー経験者は勿論、サッカー経験者ではない世界中の人々が一度は耳にした名に違いないでしょう。
その世界一のサッカー選手と言われるリオネル・メッシの何が凄いのか? 強さの秘密とは? トレーニング方法まで詳しくみていきたいと思います。
サッカー経験の無い方々には是非メッシの凄さを知っていただきたい!現在少年サッカーチームに通っているメッシに憧れる選手も多いはずです。
そんな選手たちにも是非参考にしていただきたい! これを読めばメッシの違う魅力にも気づくはずです!
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アイキャッチ画像出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170322/565674.html
Contents
まずはメッシのプロフィールから
名 前 :リオネル・アンドレス・メッシ
ポジション:FW
クラブ :バルセロナ(スペイン)
生年月日 :1987年6月27日
身 長 :170cm
体 重 :67㎏
アルゼンチン・ロサリオで生まれたメッシは、5歳のとき、父親がコーチを務めるクラブでサッカー人生のスタートを切る。
13の時にリーガエスパニョーラのFCバルセロナの入団テストを受け、当時のカルロス・レシャック監督にその才能を見いだされ合格。
家族全員でバルセロナへ移住することになりました。当時のメッシは成長ホルモンの分泌異常により投薬治療が必要だったようで、身長も143㎝と小さかったようです。
そんなメッシはバルセロナから治療費の負担を受け、17歳のときには170センチまでになったようです。
▼マラドーナ二世の由来
2006-07シーズンのスペイン国王杯準決勝でセンターサークル付近から5人をごぼう抜きしてゴールを決めます。
このプレーはディエゴマラドーナが1986年のワールドカップで伝説の5人抜きしたゴールとほぼ同じコースを辿り、更に同じ13回タッチという異次元のスーパープレーだったことから、マラドーナ二世と呼ばれることになります。
▼クラブタイトル・受賞歴
リーガエスパニョーラ8回
スーペルコパ・デ・エスパーニャ7回
コパ・デル・レイ5回
UEFAチャンピオンズリーグ4回
UEFAスーパーカップ3回
FIFAクラブワールドカップ3回
▼代表での戦歴
FIFAワールドユース選手権優勝
U-23北京オリンピック優勝
2007年 コパ・アメリカ準優勝
2014年 FIFAワールドカップ準優勝
2015年 コパ。アメリカ準優勝
▼主な個人受賞歴
FIFAバロンドール4回
バロンドール1回
FIFA年間最優秀選手1回
UEFA欧州最優秀選手2回
UEFAチャンピオンズリーグ得点王5回
リーガエスパニョーラ最優秀選手6回
UEFAクラブ最優秀選手
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メッシの5つの凄さ!
ドリブルが凄い!
出典:https://matome.naver.jp/odai/2145255634030818401
メッシのドリブルの特徴は、トップスピードでも足にボールが吸いついているような感じなので、相手は手も足も出ません。
メッシがドリブル時に、体の中心からどれくらいボールが離れているかというと、その距離は60センチ以下と言われています。一般的な男性の靴のサイズが26~8センチとすると、だいたい2歩並べたくらいの距離です。
因みにCロナウドの距離は最大で180センチくらいです。
つまり、片足でボールを前に出したら次の一歩ではタッチしているということになります。メッシはこれをトップスピードでやってしまいます。
普通の選手がワンタッチするところをツータッチ、スリータッチし、常にトップスピードで自分が触れる場所にボールを置いているため、これがメッシの「足にボールが吸いつく」という表現になるわけです。
このように「足にボールが吸いつく」と密集地帯でも加速することが可能となり、ドリブルしていてもまるでボール無しで普通にダッシュしているのと変わらないため、相手チームにしてみれば非常に脅威になります。
得点力が凄い!
プレミアリーグで1回、UEFAチャンピオンズリーグで6回、UEFAワールドカップで1回、UEFA欧州選手権で1回の得点王を受賞しているメッシ。
得点力も凄いです。
メッシと他の主要な選手との現在までのキャリア得点数と1試合あたりの平均得点数の比較を見てみましょう。
メッシ 試合数583 得点数507 1試合平均0.87点
Cロナウド 試合数717 得点数509 1試合平均0.73点
ネイマール 試合数366 得点数221 1試合平均0.60点
ロナウジーニョ試合数723 得点数279 1試合平均0.39点
マラドーナ 試合数588 得点数307 1試合平均0.52点
メッシは1試合平均0.87点ということで、ほぼ1試合に1得点は計算できることになります。
では肝心な「決定率」はどうでしょうか?
ここではリーガエスパニョーラで2014-15、2015-16シーズンの得点王争い上位3名を比較してみましょう。
メッシ
2014-15 シュート数147 枠内94 枠外53 得点43 決定率29%
2015-16 シュート数117 枠内75 枠外42 得点35 決定率30%
Cロナウド
2014-15 シュート数182 枠内99 枠外83 得点48 決定率26%
2015-16 シュート数190 枠内92 枠外92 得点26 決定率14%
ネイマール
2014-15 シュート数79 枠内45 枠外34 得点22 決定率28%
2015-16 シュート数109 枠内61 枠外46 得点24 決定率22%
この3人の中でもメッシは正確なシュートを放っていることがわかります。
パスが凄い!
引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20160811/478604.html
メッシは華麗なドリブルで相手を抜き去り、そのまま決定力の高いシュートを放つゴールゲッターだと思ったら違います。パスもあるんです。
アシスト数もリーガエスパニョーラ2015-16シーズンで16アシストを記録し、スアレスと並んで見事アシスト王に輝いています。
その前年2014-15シーズンでも18アシストで2年連続アシスト王ということになります。
ボール保持したメッシを1人で抑えに行くと約50%の割合で突破され、複数人で抑えに行くと守備人数をメッシに割いてしまうため、スペースとノーマークの選手を与えてしまい、結果的にメッシのアシストが増えるということになります。
ポテンシャルの発揮力が凄い!
メッシはどんな大事な試合でも常にポテンシャルを最大限に発揮する能力があります。
どんな状況でどんなタッチでボールをコントロールするか、いつどこでどのようなドリブルをするべきか、いつどこへどんなパスを出すべきかを感じ取り、瞬時に的確な状況判断ができる能力をもっています。
メッシのスタイルは柔と剛でいえば”柔”といえます。常に体の力を抜き、一瞬のスピードで抜き去り、すぐにストップし、また一瞬のスピードで抜き去るというスタイルです。
通常の駆け引きだと、フェイントをかけてから相手ディフェンダーが動くのを待ち、その逆をつくのですが、メッシの場合はそれとは違い、自分が力を抜きながらストップし、相手もストップしたところを一瞬のスピードで抜き去ります。
通常の選手は相手のいない練習ではできても、いざ試合になるとできない、つまりどのような状況場面・局面で、どのような選択をしてよいかわからないんです。
メッシはどのような厳しいプレッシャーの中でも「柔」になり、瞬時に的確な判断ができる、言い換えれば体がそれを覚えている、そこが凄い。
記録が凄い!
引用:http://www.cooperativa.cl/noticias/deportes/futbol/lionel-messi/lionel-messi-mostro-sus-cinco-balones-de-oro/2016-01-12/170425.html
特にFIFAバロンドールに5回も選ばれているのが凄い。バロンドールとはフランス語で「黄金の球」という意味です。
FIFAバロンドール賞は、国際サッカー連盟が選出する世界年間最優秀選手ということなので、メッシは5回も世界一の選手に選出されたことになり、バロンドールを5回受賞した選手はメッシだけです。
また、UEFA欧州最優秀選手賞は2011年に新たに設立された賞で、メッシはチャンピオンズリーグでルート・ファンニステルローイと並び大会史上最多タイとなる12得点を挙げ、3年連続得点王に輝き、バルセロナの2シーズンぶりの優勝に貢献したことから初代受賞者となりました。
世界記録としては、公式戦年間最多ゴール(クラブで79ゴール、アルゼンチン代表で12ゴール計91ゴール)、クラブの公式戦の年間最多ゴール(79ゴール)、クラブの公式戦のシーズン最多ゴール(73ゴール)を記録。
ヨーロッパ記録では
チャンピオンズリーグ最多得点王(5回)
チャンピオンズリーグ最多ハットトリック(7回)
チャンピオンズリーグ1試合の最多ゴール(5点)
スペイン記録では
リーガエスパニョーラ最多得点(319ゴール)
リーガエスパニョーラ最多アシスト(150アシスト)
リーガエスパニョーラシーズン最多得点(50ゴール)
メッシの凄さは天性ではなく努力の天才?
華麗なドリブルから性格なパスやシュートを放つメッシはいつしか「プレイステーションのゲームのようだ」と言わしめるようになり、13歳でバルセロナのテストに合格し、そこから順調に成長した姿を人々は天才と呼ぶようになります。
メッシは天才派、ロナウドは努力派という話もありますが、メッシもかなりの努力派です。まず、メッシの名言に
「僕は生まれながらの天才ではない。努力の人間なんだ。努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ。」
というのがあります。
サッカーをやっていて一番うれしかったことにメッシは「プロデビュー」と答えています。メッシはプロデビューを夢に努力しました。
「僕は最初の日と同じメンタリティー、同じ意欲、同じ熱意だ。目標は常に向上すること。毎年学ぶことができ、選手として成長できる。人生と同じだと思うんだ。常に新しい何かを学ぶことができる。そして常に向上しようと努力するんだ」
メッシはこのように言っていますが、常に自分を倒そうとするライバルがいる、そのライバルに負けじと努力しているんですね。
13歳でバルセロナの下部組織に入団したメッシ。母国を離れての挑戦は、少年メッシにとって大変な日々だったと認めています。
「僕は夢を持って来た。トップチームに上がるという目標を持って来た。それが目標だった。毎日練習し、サッカーに専念した。ほぼそれしか考えていなかったよ」
「難しい時期だったよ。バルセロナに来てプレーすることは素晴らしいから、良いことだった。一方で、難しくもあった。僕はすべてを置いてきたからだ。友人も、家族の一部も、幼少時代もね。自分が何も持たない国に来て、実質的にゼロからスタートするのは、とても難しかった」
バルセロナへ向かう前の苦悩を述べています。メッシは確かに類まれな才能を持っていたかもしれません。何よりもサッカーが好きで、サッカーを愛するメッシですが、客観的に見れば努力なのかもしれませんが、メッシにとっては好きなサッカーをやっていただけのこと、つまり主観的には実は努力とは思わないのでしょう。
しかし、そうは言っても、工場労働者の父とパートタイムの清掃員の母という低所得の家庭に生まれ、成長ホルモンの分泌異常による身体的ハンデがありながら、そのハンデを補う努力は並大抵のものではなかったはずです。
メッシのトレーニング方法って?
メッシのドリブルの特徴はディフェンスをストップさせ、その隙に一瞬で抜き去ることです。先ほども触れましたが、「柔」です。
その「柔」に最も必要なアジリティ、ステップークの練習を中心に行っています。
アジリティとは、急な方向転換・緩急を伴う動作をバランスを失わずに素早く行える能力のことを指します。
メッシは小柄な体というハンデを巧みなアジリティでカバーしようと日々努力しています。
ドリブルで大切なのは、スピードに変化をつけることで、子供の頃にやっていたのは、コーンを使った練習。切り返す時に一気にスピードを上げ、相手の逆をつくために、素早く切り返す練習を繰り返したようです。
現在でもその基礎練習は継続しているようで、具体的にはマーカーを数枚置き、ステップワークでマーカーをよけて最後にパスを受けてシュートというフィニッシュを行う。
少年サッカーなどではマーカーではなくラダーを用いることが多いでしょう。
最後に
メッシは試合中、ボールがまるで自身の一部であるかのようにプレーします。ここまで成功を収めることができた理由は本人もわかっていないようですが、彼をここまで導いた要素は知性と努力、そしてサッカーを愛する姿勢です。
幼少期にはストリートでの“遊び”のなかですでに大人の目を引くようなテクニックを身に付け、才能に恵まれていたことは事実ですが「サッカーが好き」「サッカーを愛する」という純粋な思いがメッシの礎を築いたことは間違いないでしょう。
メッシの凄さは、ドリブルやシュート、パスも勿論ですがそれだけではなく、サッカーを愛する純粋な気持ちを持っている、そこから努力に派生し、成長を続けられるといっていいでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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